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hayashi's Diary

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日本国内での access:* タグについて その1(JapanTagging のImplies 編)

JA talk:Key:access 議論のページ

JapanTaggingの[highway=motorway]のImpliesの件ですが、 ここは今回の提案の’きっかけ’となった部分なので説明いたします。

まず、話がややっこしくなっている最大の原因が JapanTaggingのImpliesが間違っているからです。 (いきなり間違いと決めつけたくはないのですが、間違いと認めないと話が進まないので…)

現行のJapanTaggingでは、

  • motorcar=designated
  • motorcycle=designated
  • foot=no
  • bicycle=no

となっていますが、access=yes がデフォルトなので access=no としなければ、軽車両、耕運機、スノーモービルも yes になります。

海外の人やアプリが[highway=motorway]を認識する際には OSM標準でのImpliesで、

  • access=no
  • motor_vehicle=yes

で認識します。 Impliesに access=no があることによって「OSMの編集に不慣れな方」は access=yes/no を意識しなくて済みます。 なので、JapanTaggingの[highway=motorway]のImpliesにも

  • access=no

と明記すべきです。

JapanTaggingの[highway=motorway]のImpliesに access=no が入っていない理由のもう一つの解釈として、 「OSM標準の上に 日本固有の JapanTagging がかぶせてある」(つまりOSM標準は省略されている)と解釈した場合、

  • access=no
  • foot=no
  • bicycle=no
  • motor_vehicle=yes
  • motorcar=designated
  • motorcycle=designated

となっている。と解釈することができます。 この場合、

  • foot=no
  • bicycle=no

が冗長になります。

OSM標準とJapanTaggingとの違いは

  • motorcar= yes <–> designated
  • motorcycle= yes <–> designated

のほんのわずかの違いでしかありません。

’’’ ほんとうにそれでいいんでしょうか? ‘’’

というのが今回の私の提案のきっかけです。(4年ぐらい前の話です) 以来ずっとこのことが引っかかってきました。

■ OSM標準とJapanTaggingとの違いが 実質的に違わない程の差であることのメリット  → 海外のアプリがそのまま日本でも適用できる!

これは大きなメリットです。 OSMは「世界地図」なので、日本独自のルールを定義するとその部分が世界標準から隔絶してしまします。

しかし、日本独自のルールが存在することも事実です。 例えば、

  •  「小二輪」は高速道路を走行できない

を、JapanTaggingでは

  • motorcar=designated
  • motorcycle=designated
  • foot=no
  • bicycle=no

でなんとなく表現しているつもりになっているように見えるのです。

  • 「小二輪」→ moped * moped は motorcycle とは別物。

 だから、[moped = no] とみなすことができるような気がする。 だとすると、 motor_vehicle=yes はJapanTaggingには含まれないことになります。

JapanTaggingと OSM標準が含まれないとすると、WorldWideと日本とでは highway=motorway の定義が異なることになります。 JapanTaggingに対応していないアプリは、motor_vehicle=yes と解釈するので、「moped=yes」と誤って認識してしまいます。

実際のところはJapanTaggingに対応したアプリはほとんど皆無に近いと思います。 現行のアプリはほとんどが Maps.me のような海外製のアプリですし、OSMの理念から言っても 「海外製のアプリでも日本を正しく認識できるべき」だとおもいます。

ではどうすればいいのでしょうか?

わたしの考えは、まずは JapannTaggingを

  • access=no
  • motor_vehicle=yes
  • motorcar=designated
  • motorcycle=designated

として、解釈の揺らぎをなくすことと 世界とJapanとの差をごく軽微なものにします。 そのうえで、

  • moped=no
  • mofa=no
  • agricultural= yes / no

等を付け加えさせるようなガイドラインを作成する必要がある と考えました。

そのガイドラインが今回の提案です。

その他、こんな調子で「小二輪」から始まって 「大型等」などをひとつひとつ検討していった結果です。 検討の際に Implies 以外にもいろいろと問題が出てきました。 それらを解決するために4年かかっています。

そのほかにも 今回の提案を作成した際に下記の点に留意しています。

■ 世界のアプリと日本のアプリで実質的な解釈の相違がでないようにする

■ いままでに入力されたPOIの再編集を伴わない提案にする

■ 道路標識の記述を正確にタグ変換できるようにする

■ 誰がやっても同じタグ付けになるようにする

この提案に行きつくまで何度も方式変更をおこないました。 まだまだ改善点があると思います。

引き続き 皆様の ご意見 質問をお待ちしています。

交通標識の写真も募集しています hayashi.yuu@gmail.com

JA talk:Key:access 議論のページ

osm_jp_access

OpenStreetMap 日本国内での車両別アクセス制限タグを規定するためのドラフトです。

ドラフト版が完成したらOpenStreetMap/wiki - JapanTagging (議論) のページへ転載します。


OpenStreetMap Japan Key:access draft

提案する日本の「車両別アクセスタグ」

1. access=* ┃ ┣━ 2. foot=* 歩行者 ┃ ┗━ 3. vehicle=* 車両    ┃    ┣━ 4. bicycle=* 自転車    ┃    ┣━ 5. carriage=* 軽車両    ┃    ┗━ 6. motor_vehicle 動力付き車両       ┃       ┣━ 7. tram 路面電車       ┃       ┣━ 8. trollerbus 「トロリー」 トロリーバス       ┃       ┗━ 9. motor_car 自動車          ┃          ┣━ 10. hgv_caravan 「けん引」 重被牽引車をけん引しているけん引自動車          ┃          ┣━ 11. disabled 「標章車」 高齢運転者等、標章自動車          ┃          ┣━ 12. agricultural 「小特」 小型特殊自動車          ┃          ┣━ 13. route_bus 「路線バス」 路線定期運行の用に供する自動車          ┃          ┣━ 14. taxi=* 「タクシー」 一般乗用旅客自動車運送事業の用に供する自動車          ┃          ┣━ 15. moped=*,mofa=*,motorcycle=*「二輪」 二輪の自動車及び原動機付自転車          ┃  ┃          ┃  ┣━ 16. motorcycle 「自二輪」 大型自動二輪車、普通自動二輪車          ┃  ┃          ┃  ┗━ 17. moped 「小二輪」 小型二輪車、原動機付自転車          ┃     ┃          ┃     ┗━ 18. mofa 「原付」 原動機付自転車          ┃          ┣━ 19. hgv=*,goods=* 「貨物」           ┃  ┃          ┃  ┣━ 20. hgv:l 「大貨」           ┃  ┃          ┃  ┣━ 21. goods:m 「中貨」           ┃  ┃          ┃  ┣━ 22. goods:ms 「準中貨」           ┃  ┃          ┃  ┗━ 23. goods:normal 「普貨」           ┃          ┣━ 24. motor_car:l=*,motor_car:xm=*,motor_car:xl=* 「大型等」          ┃  ┃          ┃  ┣━ 25. motor_car:l 「大型」 大型自動車          ┃  ┃  ┃          ┃  ┃  ┣━ 20. hgv:l 「大貨」           ┃  ┃  ┃          ┃  ┃  ┗━ 26. psv:l 「大乗」 大型乗用自動車          ┃  ┃     ┃          ┃  ┃     ┣━ 27. tourist_bus 「観光バス」          ┃  ┃     ┃          ┃  ┃     ┣━ 28. bus:l 「大型バス」          ┃  ┃     ┃          ┃  ┃     ┗━ 29. minibus 「マイクロ」          ┃  ┃        ┃          ┃  ┃        ┗━ 34.psv:xm 「特定中乗」 特定中型乗用自動車          ┃  ┃          ┃  ┣━ 30. motor_car:m 「中型」 中型自動車          ┃  ┃  ┃          ┃  ┃  ┣━ 21. goods:m 「中貨」           ┃  ┃  ┃          ┃  ┃  ┗━ 31. psv:m 「中乗」 中型乗用自動車          ┃  ┃          ┃  ┣━ 32.motor_car:xm 「特定中型」 特定中型自動車          ┃  ┃  ┃          ┃  ┃  ┣━ 33.hgv:xm 「特定中貨」           ┃  ┃  ┃          ┃  ┃  ┗━ 34.psv:xm 「特定中乗」 特定中型乗用自動車          ┃  ┃          ┃  ┣━ 35.hgv 「大貨等」           ┃  ┃  ┃          ┃  ┃  ┣━ 20.hgv:l 「大貨」           ┃  ┃  ┃          ┃  ┃  ┣━ 34.mortor_car:xl 「大特」 大型特殊自動車          ┃  ┃  ┃          ┃  ┃  ┗━ 33.hgv:xm 「特定中貨」          ┃  ┃          ┃  ┣━ 22.goods:ms 「準中貨」           ┃  ┃          ┃  ┗━ 23.goods:normal 「普貨」           ┃          ┣━ 25.motor_car:l 「大型」 大型自動車          ┃  ┃          ┃  ┣━ 20.hgv:l 「大貨」           ┃  ┃          ┃  ┗━ 26.psv:l 「大乗」 大型乗用自動車          ┃     ┃          ┃     ┣━ 27.tourist_bus 「観光バス」          ┃     ┃          ┃     ┣━ 28.bus:l 「大型バス」          ┃     ┃          ┃     ┗━ 29.minibus 「マイクロ」          ┃        ┃          ┃        ┗━ 34.psv:xm 「特定中乗」 特定中型乗用自動車          ┃          ┣━ 30.motor_car:m 「中型」 中型自動車          ┃  ┃          ┃  ┣━ 21.goods:m 「中貨」           ┃  ┃          ┃  ┗━ 31.psv:m 「中乗」 中型乗用自動車          ┃          ┣━ 32.motor_car:xm 「特定中型」 特定中型自動車          ┃  ┃          ┃  ┣━ 33.hgv:xm 「特定中貨」           ┃  ┃          ┃  ┗━ 34.psv:xm 「特定中乗」 特定中型乗用自動車          ┃          ┣━ 36.motor_car:ms 「準中型」 準中型自動車          ┃  ┃          ┃  ┣━ 22.goods:ms 「準中貨」           ┃  ┃          ┃  ┗━ 37.psv:ms 「準中乗」 準中型乗用自動車          ┃          ┣━ 38.motor_car:normal 「普通」 普通自動車          ┃  ┃          ┃  ┣━ 23.goods:normal 「普貨」           ┃  ┃          ┃  ┣━ 39.motor_car:kei 「軽」 軽自動車          ┃  ┃          ┃  ┗━ 40.psv:ms 「普乗」 普通乗用自動車          ┃          ┗━ 41. psv 「乗用」 専ら人を運搬する構造の自動車             ┃             ┣━ 31.psv:m 「中乗」 中型乗用自動車             ┃             ┣━ 42.bus 「バス」             ┃  ┃             ┃  ┗━ 26.psv:l 「大乗」 大型乗用自動車             ┃     ┃             ┃     ┣━ 27.tourist_bus 「観光バス」             ┃     ┃             ┃     ┣━ 28.bus:l 「大型バス」             ┃     ┃             ┃     ┗━ 29.minibus 「マイクロ」             ┃        ┃             ┃        ┗━ 34.psv:xm 「特定中乗」 特定中型乗用自動車             ┃             ┣━ 37.psv:ms 「準中乗」 準中型乗用自動車             ┃             ┗━ 40.psv:normal 「普乗」 普通乗用自動車

参考

略称 車両の種類
大型 大型自動車
大型等 大型自動車、特定中型自動車及び大型特殊自動車
中型 中型自動車
特定中型 特定中型自動車
準中型 準中型自動車
普通 普通自動車
大特 大型特殊自動車
自二輪 大型自動二輪車及び普通自動二輪車(道路交通法施行規則第二条の表備考の規定により二輪の自動車とみなされ、かつ、同表の大型自動二輪車又は普通自動二輪車に区分される三輪の自動車を含む。)
長さが三・四〇メートル以下、幅が一・四八メートル以下、高さが二・〇〇メートル以下の普通自動車(内燃機関を原動機とする自動車にあつては、総排気量が〇・六六〇リットル以下のものに限る。)
小特 小型特殊自動車
原付 原動機付自転車
二輪 二輪の自動車及び原動機付自転車
小二輪 道路交通法施行規則第二十四条第一項に規定する小型二輪車及び原動機付自転車
自転車 普通自転車
トロリー トロリーバス
乗用 専ら人を運搬する構造の自動車
大乗 大型乗用自動車
中乗 中型乗用自動車
特定中乗 特定中型乗用自動車
準中乗 準中型乗用自動車
バス 大型乗用自動車及び特定中型乗用自動車
大型バス 乗車定員が三〇人以上の大型乗用自動車
マイクロ 大型バス以外の大型乗用自動車及び特定中型乗用自動車
路線バス 道路運送法(昭和二十六年法律第百八十三号)第九条第一項に規定する一般乗合旅客自動車運送事業者による同法第五条第一項第三号に規定する路線定期運行の用に供する自動車
普乗 普通乗用自動車
タクシー 道路運送法第三条第一号ハに規定する一般乗用旅客自動車運送事業の用に供する自動車
貨物 大型乗用自動車以外の大型自動車、中型乗用自動車以外の中型自動車、準中型乗用自動車以外の準中型自動車及び普通乗用自動車以外の普通自動車
大貨 大型乗用自動車以外の大型自動車
大貨等 大型乗用自動車以外の大型自動車、特定中型乗用自動車以外の特定中型自動車及び大型特殊自動車
中貨 中型乗用自動車以外の中型自動車
特定中貨 特定中型乗用自動車以外の特定中型自動車
準中貨 準中型乗用自動車以外の準中型自動車
普貨 普通乗用自動車以外の普通自動車
けん引 重被牽 引車を牽 引している牽 引自動車
標章車 高齢運転者等標章自動車

継承関係

車両種別の継承関係
上記は、車両の種類の略称の記載をもとに属性の継承関係を表したもの

継承関係の注意点

よく誤解されると思われる項目

  • 「路線バス」は「バス」を継承していません。つまり、「路線バス」は「バス」ではありません。(「大型」でもない)
    このことにより、「バス」進入禁止どうろでも「路線バス」はその規制を受けません。

  • 同様に「タクシー」は「中乗」「普乗」を継承していません。

  • 「二輪」と「自二輪」は同一ではありません。タグ的に区別する必要が有ります。

  • 「小二輪」は「原付」も含みます。

マトリックス表

継承関係をマトリックスで表現したもの

World Wide でのタグ構成

access=* (カテゴリ: すべての陸上交通) ┣━ 車両を使わない移動 ┃  ┣━ foot=* (歩行者) ┃  ┣━ ski=* ┃  ┣━ inline_skates=* ┃  ┣━ ice_skates=* ┃  ┗━ horse=* (乗馬) ┗━ vehicle=* (カテゴリ: すべての車両)    ┣━ 動力がない車両    ┃  ┣━ 二輪車 ┃  ┃  ┗━ bicycle=* (自転車)    ┃  ┗━ 三輪以上 ┃     ┣━ carriage=* (馬+馬車) ┃     ┗━ trailer=* (トレイラー。他の車両が牽引する必要があり、それにも自身の通行制限があります) ┃      ┗━ caravan=* ([W] キャンピングトレーラー、キャラバンとも呼ばれます)┗    ┗━ motor_vehicle=* (カテゴリ: すべての動力付き車両)       ┣━ 二輪車    ┃   ┣━ motorcycle=* (オートバイ。二輪の動力付き車両、自動車専用道路を通行可)    ┃   ┣━ moped=* (速度制限付きの原動機付き自転車。例: 多くは50ccエンジンで、最高速度約45km/h)    ┃   ┗━ mofa=* ("低速モペット"、通常は最大設計速度25km/h)       ┣━ 三輪以上    ┃   ┣━motorcar=* 自動車    ┃   ┃   ┗━ motorhome=* ([W] キャンピングカー)       ┃   ┣━ tourist_bus=* ツアーバス、観光バス(路線バスでないもの)       ┃   ┣━ goods=* (小型貨物トラック、最大積載量3.5トン未満)       ┃   ┣━ hgv=* (大型貨物トラック、最大積載量3.5トン以上)       ┃   ┣━ agricultural=* (農耕用動力付き車両(トラクターなど)、追加の制限事項があります(速度制限25km/hなど))       ┃   ┣━ atv=* バギー (幅が50インチ(1.27m)以下に制限されています)提案中です。代わりにmaxwidth=1.27を使用したほうがよいかもしれません。       ┃   ┗━ snowmobile=*       ┗━ 用途別        ┣━psv=* (乗合自動車)        ┣━bus=* (乗合自動車として使われる大型バス)        ┣━minibus=* (乗合自動車として使われる小型バス)        ┣━share_taxi=* (要求に応じて輸送する小型バス)         ┣━taxi=* (タクシー)        ┣━hov=* (相乗り自動車、2人以上が同乗した車両(地域によって異なる))        ┣━car_sharing=* (カーシェアリングサービス)        ┣━emergency=* (カテゴリー: 緊急車両。救急車、消防車、パトカーなど)        ┣━hazmat=* (危険物搭載車両)        ┗━disabled=* (身体障害者標識や、その他の障害者向けの許可。通行制限から除外するために交通標識に使用されます。ただし、駐車に関するものを除く)

World Wide との相違点

  • 日本では「自転車」は「軽車両」に含まれるが、[bicycle]と[carriage]は別物

  • 日本では「けん引」は「牽引している車両(トレーラーヘッド)」を表すが、OSMでは[trailer]は「引っ張られる台車」を示すため「非動力車両」に分類されている。そのため、提案では「hgv_caravan」と日本独自タグを新設しています。
    (タグの新設をやめ、「けん引」を「trailer」としても不都合は生じないと思いますが?)

  • 日本の「自動車」と[motor_vehicle]との違い: 日本では動力付き車両であっても「自動車」とみなさないもの(トロリーバス、路面電車など)が存在するため、提案では「motor_car(自動車)」と独自タグを新設しています。

  • 二輪車について、日本の場合は、motorcycle,moped,mofa に階層関係が存在します。

  • 「自二輪」にmotorcycleを割り当てました。「二輪」には独自タグを新設するのを避けるため、motorcycle,moped,mofaを列記することとしましたが、適切なワードを新設したほうが良いのではないでしょうか?

  • その他のタグ列記項目

    • 「二輪」→ motorcycle,moped,mofa
    • 「大型等」→ motor_car:l=,motor_car:xm=,motor_car:xl=*
    • 「貨物」→ hgv=,goods=

CC0

OSM Coverage! Powered by surveyor.

Posted by hayashi on 4 February 2017 in Japanese (日本語). Last updated on 5 February 2017.

OSMの網羅率

日本全国でどのぐらいマッパーが活躍しているのかを示す図を作ってみました。 「国土数値情報(バス停データ)」の近くにOSMデータの「bus_stop」が近くにどれだけ存在するかによって色分けしています。

以下の図は国土交通省国土政策局「国土数値情報(バス停データ)」をもとにhayashiが編集・加工したものです。

  • 赤: データが入力されていない地域
  • 橙: データ入力が不完全。修正が必要な地域
  • 緑: データが入力されている地域

Compared with Kokudo Suchi Joho (data from Japanese Government)

  • Red: Empty Area
  • Orange: Uncompleted Area. Need more works
  • Green: Completed Area. OSM coverage bus_stop

全国の状況を見ると「OSMぜんぜんダメじゃん」って感じになっていますが、そもそも「バス停」ってアームチェアマッピングが非常にやりにくいので、このデータにはアームチェアマッパーの貢献度が全く反映されていません。 街中を徘徊するタイプのマッパーによる成果とみることができます。

神奈川県周辺

全国では状況が分かりずらいので神奈川県周辺にズームしたのが下図です。 OSM coverage bus_stop 神奈川県 神奈川県は半分ぐらいできてますね。

実は神奈川県東部周辺には「バス停」マニアが何人かいるようです。西側は手つかずのところが目立ちますが、過去にマッピングパーティが行われたところ(熱海など)は局地的に入力されています。

大阪

OSM coverage bus_stop 神奈川県 大阪は淀川の南側はたくさんのマッパーが散発的にマッピングしている感じですが、北部と奈良盆地北部に関してはきっちりと入力されています。少数(おそらく一人)のマッパーが計画的にバス停をつぶしていってように感じます。

札幌周辺

OSM coverage bus_stop 神奈川県 札幌も明暗くっきりって感じでマッピングされています。この画像には入っていませんが室蘭市はほぼコンプリート状態になっています。

このデータは公開しています!

ここで示したデータはこの記事を読んでいるOSMマッパーのために公開しています。 私の自宅に転がっているRaspberry Pi2をサーバーとしてDynamicDNSで運用しているのであまり接続率は良くないかもしれませんけど・・・

PostGISのデータとして公開します。QGISを使って「PostGISレイヤの追加」すれば誰でも自由に見ることができます。まだ入力されていないバス停を探索したり、他のマッパーが活躍している地域を探すのに便利だと思います。是非、活用してください。

PostGIS接続の設定

  • ホスト: surveyor.mydns.jp
  • ポート: 5432
  • データベース: gisdb
  • SSLモード: disable
  • ユーザー名: gisuser
  • パスワード: gisuser

詳細は QGISの定義ファイル を見てください。

と、突き放すのはあまりにも不親切なのでQGISを使ってこのデータを利用するマニュアルを作成しました。QGISを利用したことがない人はこの機会にチャレンジしてみてください。

OsmCoverageデータの利用方法

バス停以外の指標

今回は「国土数値情報(バス停データ)」を指標として使ってみました。OSMにはインポートできない「国土数値情報」もこんな感じなら利用することができます。

「バス停」以外にも利用可能なデータはないでしょうか?

国土数値情報では「燃料給油所」なんかも同じように使えそうです。コンビニのデータなんかもあれば指標としてみると面白いかも。

ライセンス的にOSMに投入するのが難しくて諦めてしまったデータも、もう一度見なおしてみるとけっこう使えるものが発見されるかもしれませんね。

心療療養のため韓国へ

きままな一人旅のはずが 貧乏旅行へ

先日、現実逃避のためになんの準備もせずにふらりと韓国-ソウルに行ってきました。
精神的に疲れ果てていたのでソウルへ行く目的も準備も全くなしで着替えだけ持ってソウル市内へひとり旅に行ってきました。

韓国ではハングル文字も読めないし、英語も通じない状態に陥り、いきなり予約したホテルを探して二時間もウロウロ歩きまわるはめに。

更にホテルに到着した晩でのホルモン屋でぼったくられ いきなり金欠です。

翌日は朝から金策のために銀行探しの旅へ

なんの準備もしないで来たので 完全にOFF-LINE状態です。

オーストリアで活躍した Maps.me を探すも 銀行が見つかりません。そもそもハングルが読めないので街を歩いていてもどれが銀行なのかさっぱりわからず 朝9時からとにかく闇雲に歩きまわりました。歩いているうちに出会ったのが「光化門」です。

「光化門」と「景福宮

「光化門」と漢字で大書きされている門をくぐると広場があり、その先に「景福宮」があるようなのですが、「景福宮」へは有料のようなので 一旦、銀行さがしの旅へ戻りました。

結局、15時にやっと銀行をみつけて 貧乏旅行を終了させることができました。歩き回るという適度な運動を行ったことと、非日常の世界が私の精神面に良い影響を与えたようで 全くの無気力状態から 正常な精神状態へ変わったようです。ここの夜 初めてまともな感覚を取り戻したようです。

  「暇だ」   「やることがない」

そうだ survey に行こう

ということで 昨日お金がなくて入れなかった 景福宮 へサーベイに出かけることにしました。 準備不足でいつも愛用しているカメラを持ってきていません。スマホも日本においてきましたので Mapillary もできません。

しかし、 いつも持ち歩くバックの中に、GPSロガーとGoProによく似た中華カメラが入っていたので ちょっと昔のやり方でサーベイしてきました。こんなにガッツリやるのは久しぶりです。

ひたすらマッピング用の写真を取りまくりっす。

  • 9:00~16:00
  • デジカメのバッテリーチェンジ3回
  • GPSロガーのバッテリーチェンジ1回
  • 撮影枚数 1400枚以上

こうして撮影した写真にはすべて撮影した位置と撮影方向をGPSロガーにひもづけてEXIFに書き込みます。 JOSMに撮影写真を示す そうしてJOSMで開くと、上の画像のように表示されます。

ちなみにこの画像には私が作業を開始する前のOSMの状態が写っています。

建物や池などおおかたのものは既に入力済みの状態です。はい

外人の私が出る幕は既にないように見えます。はい

ハングルではなく漢字表記

OSMの地図上の表記は全てハングル表記しか無いのですが、実際の地物には漢字で名称が表記されています(ハングルなし)

しかも、書体からすると中国漢字ではなく明らかに日本の漢字! ハングルではなく漢字表記 上の写真を見てください。女の子ではなく左側の門に注目しましょう!

「資始門」と表記されています。明らかに門の名前です。

name は現地語で表記するのが原則なのだが はたして現地語とはハングルでの表記なのか?

それとも 実際に地物に表示されている表記なのか?

実際の表記とすれば「景福宮」内のすべての表記を漢字にして、 name:ko_kana にハングルでの表記にするのが正しいのでは…?

ひと通り入力したよ!

日本に帰ってきてから まるまる4日間 朝から深夜まで JOSMでの入力作業をやった結果が下の画像です 完了

主な入力POI

  • landuse: 芝生、
  • highway: 通路、広場
  • barrier: 生垣、門、フェンス、壁、擁壁、城壁
  • 施設: トイレ、ベンチ

ここからさきは 韓国の地元マッパーに託す!

Location: 孝子洞, 청운효자동, 鍾路区, ソウル, 03043, 大韓民国

今日は横浜市金沢区のプレエディトとして野島の建物をトレースしてみた。 13:00-から22:00まで、途中中断が入ったから正味8時間というところか、1日の作業量がだいたいつかめた。 このペースで行くと金沢区全域ではのべ30日間というところか・・・

Location: 乙舳町, 金沢区, 横浜市, 神奈川県, 231-0017, 日本

WikipediaにOSM_BOXを追記しよう

手法:

 地図があると説明しやすいんじゃない?  と思われるWikipdiaの記事にOSM_BOXを追記する。

目的:

1. Wikipedia記事を書いた人がおや? って思う。 → OpenStreetMapの存在に気づく。 → マッパーになる。

2. Wikipediaを見た人がOSMの存在に気づく → マッパーになる。

ターゲットページ:

ざっと見たところ下記のページ

ロギングデータ

Download: [http://dl.dropbox.com/u/50897542/hureai06_20121202.zip]

ちょっと時間が出来たので本格的なマッピングしてみたいけど、ログデータがないという方、是非、マッピングしてみてください。

  • source=”survey 2012-12-02”
  • 私が撮影した写真とGPSログをパブリックドメインで公開します。ご自由にお使いください。
  • 「自転車」でのロギングデータです。
  • 36MBほどあります。
  • 「~_.gpx」は、osmtrackerで取得したGPSログとウェイポイントをOSMのPOIに変換したファイル。写真へのリンクWPも付加されています。
  • 写真は16分の1に縮小しています。写真縮小以外はほぼ生データです。
  • 写真ファイルの位置情報は正しくありません(4分以上のズレがあります)。写真の位置は「~_.gpx」で確認してください。
  • 「~.osm」は、osmtrackerのWPボタンをOSMのPOIに変換したもの(fixme付き)。バス停も入ってます。
  • 「~.csv」は、変換ログです。(マッピングには必要ありません)

<自転車>茅ヶ崎駅~サザン通り

  1. 「茅ヶ崎駅」から「茅ヶ崎漁港」へ(一部「サザン通り」)

<自転車>関東ふれあいの道 連絡道

  1. 「茅ヶ崎漁港」から開始点へ(サイクリングロード)
  2. 一般道、「連絡道」を往復(ふれあいの道を示す案内などはなし)

<自転車>関東ふれあいの道神奈川県コース6

関東ふれあいの道神奈川県コース06 <— マッピングしたらここに反映して!

  1. 「開始点」から「記念碑」へ(サイクリングロード)
  2. コース途中でリタイア

<自転車>鵠沼海岸~鵠沼駅

  1. 「鵠沼海岸」から「駅」へ
Location: 東海岸南三丁目, 茅ヶ崎市, 神奈川県, 253-0055, 日本

パブリックドメイン ロギングデータ

## 関東ふれあいの道神奈川県コース16

パブリックドメインで公開しました。 ちょっと時間が出来たので本格的なマッピングしてみたいけど、ログデータがないという方、是非、マッピングしてみてください。

  • 「バス」と「徒歩」でのロギングデータです。
  • 31MBほどあります。
  • source=”survey 2012-12-09”

<神奈中路線バス>

  1. 「秦野駅」から「蓑毛バス停」へ(右側座席:バス停WPあり)

<関東ふれあいの道神奈川県コース16 徒歩>

  1. 「蓑毛バス停」
  2. 蓑毛越、阿夫利神社、二重の滝、見晴台、
  3. オプション:「浄願寺奥の院」へ
  4. option: 「大友皇子の墓」へ
  5. 「日向薬師バス停」

<神奈中路線バス>

  1. 「日向薬師バス停」から「伊勢原駅北口」へ(左側座席:バス停WPあり)
    270円

Download: hureai16_20121209%20.zip

osmtrackerで取得したGPSログとウェイポイントをOSMのPOIに変換したファイルと、写真の撮影リンクをGPXに埋め込んだファイルとを公開します。 ロギングデータの写真付きです。写真は16分の1に縮小しています。写真縮小以外はほぼ生データです。

~_.gpx は、写真へのリンクWPが負荷されたGPXです。 ~.csv は、変換ログです。 ~.osm は、osmtrackerのWPボタンをOSMのPOIに変換したもの(fixme付き)。 バス停も入ってます。

写真の中に私の左手が写っているものがありますが、これは撮影方向を示しています。(DSC00336.JPG付近) 人差し指が進行方向を示していて、 親指は進行方向の右側方向へ分岐する道。 小指、薬指、中指は、進行方向の左側方向へ分岐する道。 掌がこちら向きの場合は、逆方向へ向かって(以下同)。 グーは、後ろ向きの方向を示しています。 指示がないときは、進行方向側を撮影しています。

Location: 蓑毛, 秦野市, 神奈川県, 259-1107, 日本

パブリックドメイン ロギングデータ

## 関東ふれあいの道神奈川県コース10

パブリックドメインで公開しました。 ちょっと時間が出来たので本格的なマッピングしてみたいけど、ログデータがないという方、是非、マッピングしてみてください。

  • 自転車でのロギングデータです。
  • 45MBほどあります。
  • source=”survey 2012-12-08”
  1. 「森の里公園」をスタート
  2. 「神奈川県自然環境保全センター」から
  3. 一般道を通って「日向薬師バス停」へ、
  4. オプションとして、「日陰道」ルートをロギングした後、
  5. 「ふれあいの道10」を伝って、「鎧塚」「産業大」「上粕屋神社」「太田道灌の墓」「比々多神社」「長福寺」「坪内」へ、
  6. 坪ノ内からは帰路、一般道を通って’‘バス停’‘の位置をロギングしながら「森の里公園」の駐車場へ戻る

Download: hureai10_20121208.zip

osmtrackerで取得したGPSログとウェイポイントをOSMのPOIに変換したファイルと、写真の撮影リンクをGPXに埋め込んだファイルとを公開します。 ロギングデータの写真付きです。写真は16分の1に縮小しています。写真縮小以外はほぼ生データです。

~_.gpx は、写真へのリンクWPが負荷されたGPXです。 ~.csv は、変換ログです。 ~.osm は、osmtrackerのWPボタンをOSMのPOIに変換したもの(fixme付き)。 バス停も入ってます。

Location: 西富岡, 伊勢原市, 神奈川県, 259-1111, 日本

Measure the height of the tower / 鉄塔の高さを測ってみる

Posted by hayashi on 9 July 2012 in Japanese (日本語). Last updated on 16 July 2012.

クエスト:道路の中央分離帯にある鉄塔の高さを測量する

中央分離帯にある鉄塔

  1. 45度方で鉄塔の高さを水平面上に置換する

45度方について

  1. 歩測で鉄塔までの距離を測る。しかし、鉄塔との間に障害物(通行量の多い道路)があるのでピタゴラスの定理で斜辺の長さとして距離を求める。
  • 鉄塔の真横までの歩道上の距離を歩測する。

    a = (58.5+60.0)/2 = 59.25 歩

  • 横断歩道で道路の幅の半分の長さを測る

    b = (14.0+14.0)/2 = 14.0 歩

  • ピタゴラスの定理で斜辺の長さとして距離を求める。

   cc = aa + b*b

     = (59.2559.25) + (14.014.0)

     = 3510.56 + 196

     = 3706.56

   c = SQRT(3706.56) = 60.88 歩

  • 私の歩幅係数を掛ける

   C = 60.88 * 0.78 = 47.49m

  • 私の目線までの高さを加える

   Hight = 47.49m + 1.7m = 49.19m

Location: 深谷中一丁目, 早川, 綾瀬市, 神奈川県, 252-1107, 日本

ハイキングコース

Posted by hayashi on 24 May 2012 in Japanese (日本語). Last updated on 11 July 2012.

関東ふれあいの道

## 神奈川県 1. 三浦・岩礁のみち

  1. 油壺・入江のみち

関東ふれあいの道 [3] 荒崎・潮騒のみち

関東ふれあいの道 [4] 佐島・大楠山のみち

関東ふれあいの道 [5] 稲村ヶ崎・磯づたいのみち

関東ふれあいの道 [6] 湘南海岸・砂浜のみち

関東ふれあいの道 [7] 大磯・高麗山のみち

関東ふれあいの道 [8] 鷹取山・里のみち

関東ふれあいの道 [9] 弘法大師とサクラのみち

関東ふれあいの道 [10] 太田道灌・日向薬師のみち

関東ふれあいの道 [11] 順礼峠のみち

関東ふれあいの道 [12] 丹沢山塊東辺のみち

関東ふれあいの道 [13] 山里から津久井湖へのみち

関東ふれあいの道 [14] 峰の薬師へのみち

関東ふれあいの道 [15] 弘法大師と丹沢へのみち

関東ふれあいの道 [16] 大山参り蓑毛のみち

関東ふれあいの道 [17] 北条武田合戦場のみち

<秦野> 秦野市ハイキングコース [B] 弘法山公園・吾妻山コース [http://www.openstreetmap.org/browse/relation/2146833] <平塚> 平塚市 [] 湘南平霧降渓流の道(ハイキングコース) [http://www.openstreetmap.org/browse/relation/2200600] 平塚市 [] 土屋の古跡をめぐる道(ハイキングコース) 平塚市 [] 七国峠遠藤原の道(ハイキングコース) <鎌倉> 鎌倉市 [祇園山] 祇園山ハイキングコース [http://www.openstreetmap.org/browse/relation/2224674] 鎌倉市 [天園] 天園ハイキングコース [http://www.openstreetmap.org/browse/relation/2236969] 鎌倉市 [] 大仏ハイキングコース

国土数値情報 バス停留所データ
http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-P11.html
を変換して、OSMファイル、または、GPXファイルを作成する。

== 評価 ==

神奈川県のデータをGPXファイルに変換し、JOSMでバス停を”トレース”出来るかどうか検証してみた。

; ためしにGPXファイルへ変換してみた :基盤地図情報「地名」と同じ技法にて変換。 https://sites.google.com/site/hayashiyuu/home-1/ji-pan-de-tu-qing-bao-ding-zi-ming-wogpxfairuni-bian-huansuru

:トレース方法も同じ。 https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxoYXlhc2hpeXV1fGd4OjkyODgyZDBlNTI4MGE3Yg


* データが多すぎてJOSMが動かない!
:* とりあえず動くがとても遅い!
:* 作業ができないほど遅い!
::(神奈川県で約8500ノード)
* ゆえに、分割が必要
:* バス路線毎?
::* バス会社毎?
::* 分割するならインデックス情報も作成する必要あり。

; インポートデータはどんな感じか?
* ノードはひとつしか無い
通常、2つあるバス停の中間の位置にポイントが設定してあるようだ * OSMの位置とはずれている(30mぐらいかな) * バス停の「名前」と、ここを経由する「バス路線」の情報がある
「シェルター」や「退避帯」などの情報はない
もちろん、時刻表や料金もない
; 既存のバス停データへの配慮 * バス停はBingでは描けないので、既存のバス停は全てsurver or knowledge によるものと考えられる。 * 既存データの有無は、半径50mほどの範囲に他のバス停が存在するかどうかを目視でチェックするしかないようだ。 :: 「妥当性」のチェックでは検知できない。 :: なにかいい方法はないか?

== インポートでもOKなのか? ==
* 基盤地図情報が”トレース”なのに、国土数値情報は”インポート(変換)”’'’OK’'’の出典元はどこ?

== インポートファイルをOSMメンバーに配布できないか? ==
既存の「バス停」と二重に登録されることを回避するために、例によって’'’人力による力技’'’が必要になる?
* 国土数値情報の”ダウンロードとデータ変換”の作業は、’'’煩雑・めんどくさい・楽しくない’’‘。
; どんなファイル?
* バス路線ごとにOSMファイルを作成することは可能 * タグ付: (いま調査中、helpMe!)

== 誰がやるのか? ==
* マッピングジャンキー(likes me)
:: 特殊な人々、絶対数が少ないのが問題
* 地元のマッパー
:: 大多数は自分の領域外までインポートしようとは考えない
* バスマニア
:: まだOSMの存在を知らないようだ
* バス運営者(バス会社、自治体など)
:: マッパーになってくれれば理想的

いまのところはジャンキーに頼るしか無いが、OSMの「ビジネス利用促進」の観点から「バス運営者自身」で自らのバス路線を描いてもらうのが理想的ではないか?
特に、自治体やコミュニティバスは路線図の作成費や印刷費に悩んでいるのではないだろうか?
WinWinの関係が成立する関係になると考える。(たぶんバス運営者は地図の精度やらカバー率など面倒なことはいわないとおもう)

国土地理院のサイトから「バス停」のXMLデータがダウンロードできる。 試しに神奈川県のデータをダウンロードして中身を確認してみた。 XMLの中身は、

バス停 {  ・バス停の名前  ・位置  通過するバス路線 {   ・運営会社名   ・路線名  } }

というデータが記録されているようだ。 ・通過するバス路線のデータから路線図が作成できるように感じるが、バスが経由するバス停の順番が読み取れないので、この情報からバス経路図は作成できない。

・バス停は通常、道路の左右に別れて位置しているが、このデータではバス停はひとつしか記録されていない。 ・バス停の位置は、例によってずれている。

バス停の「インポート」は良くない行為だと思います。 「バス停」というのは航空写真では視認出来ないので、現地調査で確認すべき最初の地物となり、初心者マッパーにとっては思い入れの強いPOIになっていると思います。 既に多くのバス停が現地調査によって投入されています。 ここに質の悪いインポートデータが投入されると、混乱をきたすでしょう。(森林データに悩まされているマッパーは私だけではないはずです)

しかし、アームチェアマッパーとしてはバス停のデータは入力したい地物でしょう。

そこで、「インポート」ではなく「トレース」でバス停を入力出来るようにすることを現在目論見中です。 多分、バス停のXMLをGPXに変換して、ウェイポイントにして、それを「なぞる」という方法が可能になるように考えています。

弘法山ロギング

Posted by hayashi on 13 April 2012 in Japanese (日本語).

先週、初めて本格的にGPSロギングを実行してみたのですが、その時の感想やら改善点として思いつたことを書いてみます。

まず、今回GPSロガーとして使用したマシンについて、 GPSロガー専用機ではなく、有り合わせの機材を寄せ集めてGSPロガーとして使用しました。

ハードウェアは「IDEOS(Android2.2)海外仕様」をYahooオークションで5800円で入手したものを使用しています。

このファームウェアを日本版に入れ替えて、iidaさんが以前OSM-tkで紹介してくれた「OSMtracker」というアプリをインストールしておきます。

< osmtracker-android > http://code.google.com/p/osmtracker-android/

前日の夜に、osmtrackerの練習のために近所を巡ってみた。 使い方はいたって簡単で、

(1)「トラッキングを開始」して,歩きまわる。

(2) 時々、好きなPOIのボタンを押す。

(3) 気が向いたら写真を撮る

(4) 暗くて写真が使えない時は、録音ボタンを押してしゃべる

(5) 帰ってきたら「stop & save」して、export GPX を実行。

終わり

USBでPCにIDEOSを接続して、JOSMからロギングしたGPXファイルを開くと、 軌跡の表示とPOIのボタン名が表示される。 写真や録音を行ったところではアイコンが表示され、アイコンをクリックすると写真や音声が再生されるという仕組みだ。 なかなか便利なツールだ。

練習で気になったのが、英語の表示だとPOIの選択にまごつくことだ。 ということで、日本語版を作った(只今、次期バージョンに日本語サポートを申請中)。 日本語版は下記URLからダウンロードできます。

< OSMTracker for Android 0.5.7 日本語対応版(試作) > https://sites.google.com/site/hayashiyuu/risosu-okiba/OSMTracker-testing.apk?attredirects=0&d=1

日本語版を作っていて、POIのボタンは自由にカスタマイズできるということに気づいた。 下のサンプルを解凍して、/osmtracker/layouts に配置すればカスタムボタンが使えるようになります。 このサンプルは日本語で表示されますが英語版OSMTrackerでも使えます。

< OSMTracker用のカスタムファイル > https://sites.google.com/site/hayashiyuu/risosu-okiba/layouts.zip?attredirects=0&d=1

ただし、このサンプルのボタン配列ではいい加減過ぎますので、ちゃんと使うなら利用シーンに合わせて最適化することをおすすめします。 カスタム方法は簡単です。

解凍したファイルに「custom.xml」がありますのでエディタで開いて日本語で表示されている部分を好きな文字に書き換えるだけです。 (「メモ帳」で更新しないでください。「TeraPad.exe」などのちゃんとしたエディタで更新してください)

さて、今回の「弘法山」で使ったセットが以下、

案内
	ビューポイント
	案内所
	山頂
	道標
	案内板
	測量点
地物
	巨石
	池
	ダム
	橋
	祠
	鳥居
	鉄塔
	記念碑
交通
	バス停
	鉄道
	信号
	回転場
	退避帯
施設
	ベンチ
	吾妻屋
	トイレ
	休憩所
	水場
	キャンプ場
	自販機
	店
	ゴミ集積所
施設 (+)
	遊び場
	温泉
	城跡
	山小屋
	民宿
	レストラン
	ファーストフード
	郵便局
道路
	橋
	横断歩道
	自動車専用
	車両止
	行止り
	一般道
	踏切
	ゲート
山道
	山道
	自転車道
	歩道
	階段
	簡易舗装
	砂利道
	ダート
	悪路
	轍みち
土地利用
	農地
	埋立地
	調整池
	貯水池
	森林
	市民菜園
	霊園
	広場

今回の「弘法山ロギング」で特に活躍したのが 道標、祠、鉄塔、車両止 後のマッピングに役立ったのが、 歩道、階段、轍みち、行き止まり、一般道

これらの使い方は、

  • 車道からスタート⇒ 一般道

  • ハイキングコースへの入り道⇒ 歩道

  • 階段(木段)の始まり⇒ 階段

  • 階段の終わり⇒ 歩道

  • 轍みちは「けもの道」の代替として使用しました。

地名が記載された地物は全て写真と録音で済ませ、現場ではメモは一切とりませんでした。 このツールのおかげで、現場ではほとんど止まらずに歩くことに専念できた。

一方、コース取りには失敗した。

今回のロギングで地図に掲載されていない全ての間道を制覇しようと力んだために、 OSMのGPSロギングのセオリー通りに分岐点毎に右折して漏らさずロギングしようとした。 マッピング的には正解なのだろう、しかし、山歩き的には最悪のコース取りになる。 まず、どこに繋がっているのか全くわからない道に入り込むのだから工程の距離が見えなくなる。

最初に本道からスタートして、尾根伝い(ハイキングコースはたいてい尾根伝いだ)に進み、間道を見つけて住宅街に下る。

住宅街についたら来た間道を戻ればいいのだが、これをやると仮に間道が10本あったら10回山をのぼりおりしなければならなくなる。 (ちなみに実際の間道の数は12本でした)

比高100mの低山でも10回やれば本格的登山と同等の負荷がかかることになる。 しかも、計画的な登山と違って全行程の距離やコースがわからないのだ、迷子状態で一日中、山道をさまよい歩くようなものでした。

(そういう心理状況とは対比的に、当日は天気がよく、桜が咲き乱れ、多くの軽装のハイカーで賑わっていたのでした)

そこで、できるだけ同じ道を通らない様に住宅地に出たら山にそって次の登り口を探しながら歩くことにした。

我ながら合理的な判断と自惚れていた時から既に迷子地獄にハマっていたのでした。 住宅街から山に行く間には農家の果樹園や農地が広がっています。

当然、山へ登る間道は農道と同じようなものです。間道らしき道を見つけて登って行くと、果樹園で行き止まりになります。

すると住宅街まで戻らなければならないのです。

農家の農道は自分の家と畑とを繋いでいて、隣の家の畑とは繋がっていないのですね~ 結局、何度も登り下りするはめに陥ってしまいました。

ということで、正しいコースどりは

1.メインのハイキングコースを最初から最後まで普通に進む。

2.メインコース上で分岐点を見つけたらウェイポイントに記録する

3.全体の間道の数と方向を把握した上で、間道を計画的に走破していくこと。

4.行き先の分からない間道は上から下へ進め!

5.けもの道っぽくなったら、「行き止まり」にしてさっさと引き返すこと!

[5の補足] 4月は最も山を歩き安い季節です。この4月で既に「けもの道っぽい」ということは草木が生い茂る季節には「道」としての体裁は無いものと考えていいでしょう。

今回は途中で膝を痛めて歩けなくなったので、3本の間道がまだロギングされずに残っています。 どなたか弘法山にハイキングに出かけた際には、OSMにマッピングされていない間道を通ってくれることを願っています。

Location: 南矢名, 秦野市, 神奈川県, 257-0004, 日本

金曜日に「AppleがOpenStreetMapのデータを利用」というニュースをみて、OSMの存在を初めて知りました。それから2時間後にはすっかりハマってしまいました。

これ、楽しいです。

「自分の住んでいる周辺に関する地理データは、自分が'世界一'」ということに気づかされたといってもいいでしょう。

Location: 山中湖村, 南都留郡, 山梨県, 中部地方, 日本